ブログをやっていると、こう思うタイミングってありませんか?
- 「文字だけだと読まれない気がする…」
- 「アイキャッチを作りたいけど、センスがないから無理…」
- 「Canvaもいいけど、ちゃんとPhotoshopも使えるようになりたい」
この記事は、そんな「デザイン初心者さん」や「これからWEBデザインもやっていきたいブロガーさん」に向けた、やさしいPhotoshop入門ガイドです。
難しい機能を全部覚える必要はありません。
まずは「ブログ用アイキャッチを1枚、自分の力で作れる」ことをゴールに、一緒に進んでいきましょう。
この「やさしいPhotoshopデザイン教室」でできるようになること
どんな人向けの内容か
この教室(シリーズ記事)は、こんな人をイメージして書いています。
- ブログをやっていて、オリジナルのアイキャッチやバナーを作りたい人
- Photoshopを入れたけど、難しそうでそっと閉じた経験がある人
- Canvaは使っているけど、もう一歩踏み込んだデザインもやってみたい人
- 副業や将来のために、WEBデザインの基礎を身につけておきたい人
プロのグラフィックデザイナーを目指すような、ガチガチの専門的な内容ではありません。
「ブログやSNSを、自分らしいデザインで整えたい人」が対象です。
最終的にできるようになるイメージ
この教室を読み進めてもらうと、次のようなことができるようになるのを目指します。
- シンプルだけど整ったブログ用アイキャッチ画像が作れる
- 見出し画像や、ちょっとしたキャンペーンバナーが自作できる
- 文字がちゃんと読める・色がまとまっているなど、「なんかいい感じ」のデザインがわかる
- 作ったデザインをテンプレ化して、量産しやすくなる
「おしゃれすぎるデザイン」よりも、
**“ちゃんと伝わる・読みやすいデザイン”**を最初のゴールにしていきます。
まずはここから|Photoshopの基本操作をざっくり理解しよう
いきなり全部を覚える必要はありません。
ブログ画像を作るうえで、よく使う部分だけ重点的に押さえていきましょう。
よく使うパネル・画面の見方
Photoshopを開くと、画面がいろんなパネルであふれていて圧倒されますよね。
まずは この3つを知っておけばOK です。
- レイヤーパネル
画像や文字などの「部品」が積み重なっている場所。
・背景
・タイトル文字
・サブコピー
・装飾用の図形
などが1つずつレイヤーとして並びます。 - ツールバー
画面左側に縦に並んでいるアイコンの列。
選択ツール、文字ツール、図形ツールなど、よく使う“道具”がここにあります。 - プロパティ/オプションバー
文字のサイズや色、図形の塗り・線など、選択中のツールの設定を変える場所です。
最初は「レイヤー」と「文字ツール」「移動ツール」を触り慣れるところからで大丈夫です。
最低限覚えておきたいショートカット
ショートカットは、少しずつ覚えていけばOKですが、
ブログ画像を作るなら、最低限このあたりだけでもかなり楽になります。

「とりあえず困ったらCtrl+Zで戻る」
この感覚があるだけでも、怖さがかなり減ります。
ブログ画像でよく使うツール
ブログ用のアイキャッチやヘッダー画像で、頻出のツールはこのあたりです。
- 移動ツール:オブジェクト(文字・画像・図形)を動かす
- 文字ツール(T):テキストを入力・編集する
- 長方形ツール:帯やボックスなどの図形を作る
- 選択ツール:範囲を選んで移動・削除などを行う
- 塗りつぶし・グラデーション:背景や図形の色をつける
これだけでも、ブログ用のシンプルなデザインなら十分に作れてしまいます。
ブログ用アイキャッチを作ってみよう【実践ステップ】
ここからは、実際にアイキャッチ画像を1枚作る流れをステップ形式で解説します。
今回は例として、
- サイズ:1200×630px(よく使われるOGPサイズ)
- テーマ:ブログ記事のタイトルを載せたシンプルなアイキャッチ
を想定して進めます。
① キャンバスサイズを設定する

- Photoshopを開き、
[ファイル]→[新規] をクリック - 幅:1200px、高さ:630px を入力
- 解像度:72dpi
- カラーモード:RGBカラー
Web用画像なので、印刷用の「CMYK」や「300dpi」などは不要です。
「Web用のキャンバスを作るんだな」と覚えておけばOKです。
② ベースの背景色・画像を決める
まずは、背景を決めていきます。
パターンA:単色背景にする場合
- 塗りつぶしツールや、レイヤーパネル下の「塗りつぶしレイヤー」から、
好きなベースカラーを設定します。 - 文字を載せる前提なので、
- あまりビビッドすぎない
- 文字色とコントラストがつく色
を意識しましょう。
パターンB:写真を敷く場合
- フリー素材サイトなどからダウンロードした写真をPhotoshopにドラッグ&ドロップ
- キャンバスに合わせて変形(Ctrl+T/Command+T)
- そのままだと文字が読みづらいので、上に黒や白の半透明レイヤーを敷いて、うっすら暗く(もしくは明るく)します。
例えば、
- 新規レイヤーを作成
- 塗りつぶしで黒に
- 不透明度を20〜40%程度に下げる
これだけで、背景の雰囲気を活かしつつ、文字が読める土台ができます。
③ メインのタイトル文字を配置する
次に、記事タイトル(または短くまとめたタイトル)を入れていきます。
- 文字ツール(T) を選択
- クリックして文字レイヤーを作成
- 記事タイトルやキーワードを入力
フォント選びの基本
- 日本語フォントなら、
・源ノ角ゴシック
・Noto Sans
・游ゴシック など、癖の少ないゴシック体がおすすめです。 - 太さ(ボールド)を使って、メリハリを出しましょう。
文字の見やすさ
- 文字サイズ:キャンバスの横幅に対して、3〜5行以内に収まるよう調整
- 行間:詰めすぎず、少し余裕を持たせる
- 文字色:
- 背景が暗めなら白
- 背景が明るめなら黒 or 濃いグレー
「読めるか?」「スマホの小さい画面でも見えるか?」を意識すると失敗しにくいです。
④ サブコピーや補足テキストを追加
メインタイトルだけだと情報が不足する場合は、サブコピーを追加します。
例:
メイン「やさしいPhotoshopデザイン教室」
サブ「ブログ用アイキャッチを1枚作れるようになる入門編」
サブコピーは、
- フォントサイズを小さめに
- 細めのウェイト(太さ)にする
- メインタイトルの近くに置きつつ、少し距離をあける
ことで、メインとの「主従関係」がはっきりして読みやすくなります。
⑤ ちょっとした装飾で「それっぽく」見せる
ここで初めて「装飾」を足していきます。
最初から飾りを盛りすぎると、たいていごちゃごちゃしてしまうので注意です。
- 長方形ツールで帯を作って、タイトルを囲う
- 小さいラインやドットを入れて、目線を誘導する
- アイコン素材(無料のベクター素材など)をワンポイントで使う
ポイントは、装飾は2〜3個に絞ること。
「物足りないかも?」くらいでも、スマホで見るとちょうどよかったりします。
⑥ Web用に書き出す
仕上がったら、Webで使える形式に書き出します。
- [ファイル]→[書き出し]→[Web用に保存(旧形式)]
もしくは - [書き出し]→[書き出し形式]
形式の目安:
- 写真メイン → JPEG(品質60〜80%くらい)
- 文字や図形メイン → PNG-24 か PNG-8
画像サイズは1200×630のままでもOKですが、
必要に応じて「横1200px以内」で調整しても大丈夫です。
ブログ側にアップしたときに、
「ファイルサイズが大きすぎて重くないか」 だけはチェックしておきましょう。
初心者がやりがちな失敗と、簡単な直し方
ここからは、よくある「あるある失敗」と、その直し方です。
自分のデザインを見返すチェックリストとしても使えます。
文字が読みにくい(背景と同化してしまう)
よくあるパターン
- 綺麗な写真をそのまま背景にして、白文字を乗せたら見えない
直し方
- 文字の後ろに半透明の帯を敷く
- 背景を少し暗くする(黒のレイヤーを乗せて不透明度を下げる)
- 文字にアウトライン(境界線)やドロップシャドウを軽くつける
「まずは文字を読めるようにする」ことが最優先です。
情報を詰め込みすぎてごちゃつく
よくあるパターン
- タイトル・サブタイトル・説明文・日付・URL…全部アイキャッチに入れようとする
直し方
- 「本当に必要な情報は何か?」を考え、削る
- 1枚の中で使うテキストは、
・メインタイトル
・サブコピー(必要なら)
・一言キャッチ or サイト名
くらいまでに絞るとスッキリします。
色を使いすぎてチラシっぽくなる
よくあるパターン
- 背景が青、文字が赤、装飾が黄色…とにかくカラフルになりすぎる
直し方
- 「ベース・メイン・アクセント」の3色までに絞る
- ベース:背景や大部分の色
- メイン:文字や重要な要素の色
- アクセント:1番目立たせたい部分にだけ使う色
3色ルールを意識するだけで、一気に落ち着いた印象になります。
フォントがバラバラで初心者感が出る
よくあるパターン
- タイトルは手書き風、サブタイトルは明朝、本文はゴシック…とバラバラ
直し方
- フォントは**「基本2種類」まで**にする
- 日本語はシンプルなゴシック1種類
- 英字や数字だけ、別フォントを使う程度にとどめる
「フォントを増やすほどおしゃれになる」わけではありません。
むしろ、「制限した方がおしゃれに見える」と覚えておきましょう。
デザインを少しずつレベルアップするための練習方法
一度作って終わり、だと上達しにくいので、
簡単にできる練習方法もセットにしておきます。
① 気に入ったブログ・LPのアイキャッチを真似して作ってみる
- 好きなブログ・LP・SNSの投稿をスクショして、
「要素の配置」「文字サイズ」「余白」などを観察しながら真似してみる - 完全コピーではなく、構図やバランスを学ぶイメージで。
② 自分用テンプレートを作って量産できるようにする
- 1つ気に入ったデザインができたら、
そのPhotoshopファイルを**「テンプレート.psd」**として保存。 - 新しい記事用アイキャッチを作るときは、
タイトルと色を変えるだけでOKな形を作っておくと、作業が一気に楽になります。
③ Before/Afterを並べて振り返る
- 最初に作ったアイキャッチと、今のアイキャッチを並べて見比べると、
自分の成長がはっきりわかります。 - 「何が良くなったか」「まだ気になるところはどこか」をメモしておくと、次に活かしやすくなります。
④ SNSやブログで「成長ログ」として発信する
- 「今日のアイキャッチ練習」などの形で、X(旧Twitter)やブログに載せていくと、
モチベーションの維持にもつながります。 - 反応がもらえたら、それも立派なフィードバックです。
次に読むと理解が深まる関連記事アイデア
この教室をシリーズ化していくなら、こんな記事もセットにすると流れが作りやすいです。
- ブログ用アイキャッチにおすすめのサイズと比率まとめ
- Photoshopでよく使うショートカット20選【デザイン初心者向け】
- 初心者でも迷わないフォント選びのコツ【日本語・英語】
- CanvaからPhotoshopにステップアップする人向けガイド
- 色で迷わない!3色ルールで作るシンプルデザインの基本
この記事の最後に、内部リンクとして並べる形にすると、回遊率アップにもつながります。
まとめ|Photoshopは“完璧”じゃなく“まず1枚作る”ところから
Photoshopは、多機能で奥が深いぶん、「ちゃんと使いこなさないと…」と構えてしまいがちです。
でも、ブログ用のアイキャッチを作るだけなら、
- よく使うパネルとツールの場所を知る
- 1200×630pxのキャンバスを作る
- 背景を整えて、タイトルとサブコピーを配置する
- 3色ルールとフォント2種類ルールを意識する
このあたりだけでも十分“実用レベル”に到達できます。
大事なのは、完璧を目指す前に「まず1枚作ってみること」。
そこから、「ここをもう少しこうしたいな」が見えてきます。
これからも「やさしいPhotoshopデザイン教室」として、
- アイキャッチのバリエーション
- バナー作成
- LP用のファーストビュー
など、少しずつステップアップできる内容を届けていきます。
まずは今日、1枚だけでいいので、
Photoshopを開いてキャンバスを作ってみてください。
そこから、あなたのブログデザインの変化がスタートします。


